2日目  4月30日  三陸海岸〜下北半島〜大間崎

夜中の2時半ごろに目が覚めました・・・寒い!!
今回は寝袋を2つを持ってきます。耐えられないほどの寒さではないですが、出来ればもう1枚欲しいところ。
ジャケットを掛け布団代わりにして寝ます。やっぱこの時季の東北での野営はそれ相応の準備が必要ですな。
でも飲みすぎたせいか、顔は火照って熱かったです(笑)

ほいで午前4時に起床。外はうっすら明るくなってきてます。外はキリッと朝の寒さです。
身体を温めるためにキャンプ場の周りを散歩します。小さな入り江と漁港があって良い雰囲気です(僕は漁港マニアです)
漁師さんと思しき地元の方が、仕事の支度をしていました。近くの小屋の煙突からモクモクと煙が上がってます。これもまた風情あり◎

夜明け前  ホリベさんと

散歩か戻ると、ホリベさんもトドヶ崎へ向かう支度を済ませておりました。
ここでホリベさんとお別れ。こんなマイナーな本州最東端のキャンプ場で出会うのも御縁でございます。
またの再会を約束し、ホリベさんはトドヶ崎へ向かわれました(^^)ノシ

日も昇ったので、テントとランドシートを干します。雨の湿気と夜露でビショビショでした。
その間にお湯を沸かして朝の珈琲タイム。朝日に当りながらの珈琲は格別の味!まさに至福の時であります♪
思いっきり癒されていたら、なんだかまた眠くなってしまいましたzzz

そうこうしてるうちに時間も午前6時。そろそろ片付けして出発です=3
出発前に本州最東端のトドヶ崎の入り口まで行って記念写真。次回は必ずこの先行くぞ!!(それまでに体力つけないとorz)

トドヶ崎入口

午前6時半出発です!天気いいけど朝は寒いー!!
山田町まで戻ってR45を北上しようともいましたが、そこまですごい酷道だったし、どうせなら半島一周しようともい、宮古方面に向けて進みます。
こっちのほうは良い道でした!たしかに道は細くてカーブも多いけど、山田方面からの道より全然マシ!
姉吉へのアプローチは絶対に宮古からのほうがオススメですわ(´∀`;)

途中に津波が押し寄せた際の防波堤がありました。すごいでかい!まるで要塞のようです。
三陸海岸沿いは過去に津波で壊滅的被害がでたことのあり、このような津波対策がしっかりしています。
今年2月のチリ地震で 大津波警報が発令された時も、この防波堤が役に立ったようです。

防波堤

宮古市街を抜け、浄土ヶ浜をスルーし R45を北上します。天気もバッチグゥー♪
そういえば宮古市街を過ぎてしばらく走っていたら『潮吹穴』なる看板を見かけました!
少し興味がありましたっが、野郎一人ではちょっと・・・(笑)
いつか仲間と行ってみたいです・・・もちろん記念写真は人差し指と中指を立てたポーズですよ(ФωФ)y
ちなみにこうゆう所らしいです→宮古市ホームページ

まずは『北山崎』を目指します!三陸海岸はリアス式海岸で有名。
チャリンコ小僧時代に自転車雑誌で読んだ記事で、三陸海岸沿いの道と、大阪と奈良を結ぶ「暗峠」はチャリダーにとって地獄の道っと書いてありました。たしかに特に海沿いってわけでもなく、延々とアップダウンのある単調な道で、チャリンコだとダルいでしょうね(^_^;)
まぁおかげさまでバイクに乗せていただいているので、そこらへんは気にせず スイスイと進みまました。
スイスイ進んでいたら立ち寄る予定だった「鵜の巣断崖」を通過しちゃってました;まぁまた今度だねノシ

三陸鉄道

まぁ単調だけど 途中で三陸鉄道と並走したり、情緒的な漁港があったりで風情はあったよ。
ほいで午前9時過ぎに北山崎に到着!

絶景!  北山崎

おー絶景絶景!!雄大な三陸海岸の断崖です。
キター!山崎ならぬ、ザキヤマがクルゥ〜・・・っと言ってみただけです。しばらく展望台で心地よい陽気と風に吹かれました。

そして次は北山崎からちょっと北上したところにある「黒崎灯台」に寄りました。ここで北緯40度を突破!
それにしても天気が良い。蒼い空と蒼い海と白い灯台が最強にマッチしています◎

黒崎灯台  太平洋

午前10時、ひとしきり三陸の海と景色を堪能しまして、あとはひたすら北上して青森県を目指します。
久慈の手前だったか、どこだったか忘れたけど、すごくイイ感じの海岸道路を通りました。初体験ゾーンなので新鮮!
改めて旅は良いもんだと実感しつつ、久慈市を通過し進みます。久慈市から青森県境までも結構距離ありました。

そして平成22年4月30日午前11時5分ごろ、この旅5県目、我が人生43都道府県目の『青森県』に突入〜!!!

青森突入〜!

いやーここまで長かったわー=3 思えば青森県を目指して何年経ったでしょうか?
ようやくここまで来れた〜!念願の青森県に感激・・・・・するヒマもなく進みます。

地図で見ると大間までまだまだ全然あります;この感じだと尻屋崎は厳しいなと思いつつも、北上あるのみ!正午ごろ八戸市を通過。
しかしここで雲行きが・・・なんで思っているうちに雨が降ってきました; とりあえず我慢して走りましたが、止む気配が無い;
クソッ!!天気予報じゃ雨降らんはずだろーが!!こりゃ晴れるまで我慢じゃ!!なんて空にメンチ切っていたら 止みました◎
おーさすがお天道さん!なんて態度を変えてたら、また降ってきたりで落ち着きません。
空は雨雲と白雲の間みたいな感じ。雨雲から逃げるように進みます。

R338をひた走り、三沢市を越え 下北半島の根っこまで来ました。雨は降らないけど、曇り空と吹き付ける風で寒い!

仏沼  寂しいわ〜

この原野はラムサール条約で保護されている『仏沼』という湿原です。
あたりは何もない寂しい感じ。本州の北限、北海道に通じるものがあります。それに この曇り空が寂然とした雰囲気を倍増させてくれますね。
それに進む道もひたすら真っ直ぐだし、他のライダーや行き交う車もほとんどないです。寂しさプンプン!

真っ直ぐ

何かと話題の六ヶ所村の核燃料サイクル施設を横目に走ります。チラッと雨に降られるるも、気にせず黙々と北上。
気がつけば時間も午後1時半過ぎ。途中のコンビニでおにぎりをほおばりました。
コンビニの隣に食堂があって、生ウニ丼をめっちゃ押してましたが、僕はウニがイマイチ苦手なのでそそられませんでした。

今宵もキャンプ泊なので早めに大間に辿り着きたい。なので尻屋崎行きはまたの機会にするとこにしますorz
むつ市を越え、R279(むつはまなすライン)にて、津軽海峡に出ましたー!

津軽海峡

晴れてきたけど、北海道は見えませんねー。
ってかメチャクチャ風強いです!津軽海峡から吹き付ける横風に煽られながら、懸命に大間崎を目指しました=3
そういや道中の村の名も「風間浦村」って名前でした。風の字が入ってるって事は、それだけ風強いのかねー?

いよいよ大間町に突入!岬を目指します。
マグロ漁船と思しき船もたくさん停まっていました。最果ての雰囲気も漂ってきたよ〜♪

そして午後3時半ごろ、無事に本州最北端『大間崎』に到着!!

本州最北端の碑  本当の最北端

でも本当の最北端は大間崎の沖合いに浮かぶ島です。白と黒の灯台があります。
あそこへ行くにはお金を払って漁船を出してもらう必要があります。
何はともあれ本州の最北端に着いたどー!!メチャクチャ風強いぞーー!!!

風強すぎ!  マグロ!

風強すぎて、余韻に浸る余裕なし!!とりあえずおじさんに写真撮ってもらって、お土産やさんで大間崎のステッカーと到達証明書を買いました。
ちなみに大間町の観光協会発行の到達証明書は大間崎レストハウスで手に入ります。

今宵は大間崎のすぐ近くに無料キャンプ場「大間崎テントサイト」でキャンプの予定。
集落の中の駐車場の脇にある広々とした空き地がキャンプ場になっているんですが、どうにも風が強い!
この状態でテント張ってキャンプしたら、朝起きたら津軽海峡に浮いてるわっと思ったのでキャンプは中止です。
このあたりは民宿も多いので、適当に泊まることにします。

「かもめ食堂」というツーリングマップルに載ってる食堂が営む民宿に泊まることにしました(素泊り3000円)
まだ午後4時ごろでしたが、ついでだし かもめ食堂で早めの夕飯。
「マグロとアワビとイクラの丼」を食べました!2000円だべ!これで一泊一食で5000円になったし(笑
まあせっかく大間まで来たわけだし、美味しいもの食わないとね♪
ちなみに大間のマグロはこの時期は獲れないので、どこかのマグロを使っているようです。
味は(´∀`;)・・・でも大間で食ったってことに価値がありますよ!!それにインパクトあるよね!!!

食ったぞ!  マグロの頭

店の近くでマグロの頭が焼かれていました。カブト焼きってやつかな。
さすがマグロの町です。でも実は大間で獲れたマグロのほとんどは築地に行ってしまうとか 行かないとか・・・

宿に行き、テレビを観ようとしたら100円入れるタイプでしたorz
仕方なく携帯のワンセグを観てたら、なんと午後5時近くだというのに「笑っていいとも!」やってました!
どうやら青森県では いいともは夕方やってるみたいです。これには驚いたわ〜(゜゜)
ちなみにワンセグだと北海道の番組も映ったりしました。

ほいで温泉に入りに行きます。宿からバイクで5分ほどのところにある「おおま温泉 海峡保養センター」に行ってきました。
ここは本州最北端の温泉です。地元の漁師さんとかの憩いの場になっているようです。
そこにいた地元の方でしょうか、何喋ってるか全くワカリマセンでした!!方言というか訛りで、まるでお経のようです。さすが青森!

風呂上りに再び大間崎へ。相変わらず風強いですが、日も暮れ始め、人も誰もいなくなってました。
貸切の本州最北端で 軽く黄昏を♪ 夕陽が綺麗だったなー(^^)

貸切  最北端の夕陽

三脚立てて、あのマグロに乗った写真撮りたかったけど、強風でデジカメ吹っ飛びそうなのでやめます(笑
近くの大間崎テントサイトを覗くと、バイク乗りの方で テントを張っている方がいました!御苦労様です=3

宿に戻り、ビールとストロング系チューハイ飲んでポックリ臨終。たぶん午後9時前には寝たと思われますzzz
ホリベさんの仰るとおり、宮古から大間までは かなーり遠かったです(^^;) 旅の大先輩の貫録勝ちですわ!


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